楽器
箏とは何か?13本の弦を持つ琴
箏はどのように作られ、調律され、演奏されるのか、その由来、そして演奏者があなたの目の前に座ったとき、どこに注目すべきかをご紹介します。
コンサートの席を予約する ↗床の上のツィター
箏(こと)は日本の撥弦楽器で、長い半筒状の木製の胴を床に置き、演奏者はその前にひざまずいて奏でます。日本の国民的楽器と称されることも多い箏は、全長約180センチメートル、日本語で「桐」と呼ばれる桐の木から作られます。最も一般的なタイプは13本の弦を備えており、京都のコンサートで耳にすることになるのは、まさにこの楽器です。
13の弦と可動橋
13本の弦はすべて胴の全長にわたって張られ、それぞれが「柱(じ)」と呼ばれる可動式の駒の上に載っています。駒を動かすと、その弦の音高が変わります。曲によって調弦が異なるため、演奏者は曲と曲の合間に駒を調整することがあり、演奏会ではその様子を目の当たりにすることができます。駒は伝統的に象牙で作られていましたが、今日では通常プラスチック、時には木で作られています。
つまみとフィンガーフード
演奏者は親指・人差し指・中指の3本の爪(つめ)を右手にはめて弦を弾きます。指の腹ではなく爪で弦をはじくため、音は明るく澄みわたり、小さな部屋では一本一本の弦に爪が触れる様子まで見て取れます。だからこそ、間近で聴くのが何よりのおすすめです。
中国から日本の宮廷へ
箏の祖先は中国の古箏であり、7世紀から8世紀にかけて日本に伝来しました。最初に知られているものは五弦でしたが、後に七弦へと増えていきました。現代の箏は、日本の宮廷音楽である雅楽で用いられた楽箏を起源としています。箏は裕福な人々の楽器であり、ロマンチックなものと見なされていました。『源氏物語』では、主人公が遠くから箏を弾く女性の音色を耳にしたことをきっかけに、彼女に心を寄せる場面が描かれています。
京都の楽器
京都の観光局は、箏が貴族の楽器であり、この街の千年以上の歴史の中で発展し受け継がれてきたと記している。その結びつきは儀礼的なものにとどまらない。現代箏の父と呼ばれることも多い音楽家・八橋検校は京都出身とされる。彼の活動によって箏は宮廷の外へ出て、より広い人々の手に渡った。それが、町家で箏の音を耳にできる理由のひとつでもある。
十三弦、十七弦、そしてそれ以上
十三弦の箏が標準だが、それだけではない。作曲家・宮城道雄が生み出した十七弦の低音箏は、合奏で低音域を担い、今日では広く使われている。より長いものには二十弦以上のものもある。もうひとつの親戚が大正琴で、金属弦の音程をボタンで変える楽器だ。その名は1912年に始まった大正時代にちなみ、箏とデュオを組める楽器のひとつでもある。
室内で注目したいこと
まず右手に注目を。三つの爪と、奏者が一弦をはじくのか、複数の弦をかき鳴らすのかを見てほしい。次に柱を見よう。曲によって調弦が異なることがあるため、奏者は曲の合間に柱を立て直すことがあり、その様子が見られるかもしれない。もうひとつの演目楽器である三味線は、より打楽器的でビビッドな音を響かせ、良い対比を生んでいる。
ツィターの一族
箏はアジアに広がるツィター族の一員だ。中国の箏や瑟に由来し、モンゴルのヤトガ、韓国のカヤグムやアジェン、ベトナムのダンチャイン、カザフのジェティゲンによく似ている。日本国内にも地域ごとの形がある。奄美諸島の竪琴は膝の上に立てて片手で演奏する。小さな部屋で日本の箏を聴くと、一族としての類似と違いがよく分かる。
コンサートでの使われ方
町家のコンサートでは、奏者が箏と三味線のソロを披露するため、二つの楽器が並んで登場する。銭湯のコンサートでは、箏ともうひとつの楽器がデュオを組む。どちらの会場でも、最初の曲の前に楽器の各部分や独特の記譜法について説明があるので、音楽が始まってから格段に理解しやすい。自分でも試してみたいなら、町家では初心者向けの任意レッスンも用意している。
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